TIPS
普段使用しているLANの環境、有線ですか?
LANというのは「ローカルエリアネットワーク」の事で、
家庭や職場等、同じ敷地・建物内で構築されたネットワークの事です。
ご家庭でも無線LAN環境を構築しWi-fiを利用する事が増えて、
有線接続の機器を触る機会も減ってきているのではないでしょうか。
実はHDMIやUSBと同じように、LANケーブルも度々バージョンアップされています。
ケーブルには結線の仕方にストレートとクロスの2種類があります。
ポートを真っ直ぐ繋いでいるもの、別々のポートへ交差しているものになります。
一般家庭用ではストレートが、クロスは業務用途で使われています。
ルーターやハブからPCやTV、ゲーム機などに繋ぐものはストレートです。
PCからPC、ハブからハブなど通信機器同士を接続するのはクロスが使われます。
現在は通信機器側でポートを自動で判別してくれるので、ストレートを使用しても問題ありません。
ケーブルの芯となる銅線の本数の違いになります。
単線は1本の電線で作られており、通信の安定性が高いです。
反面、ケーブルが固くなるので取り回しがしづらくなっています。
より線は複数の電線が捻られているケーブルです。
単線と比べると安定性が低下しますが、ケーブルが柔らかく取り回しがしやすいです。
線が捻られる事でノイズを抑制しているので、捻りを解くとノイズが入りやすくなります。
より線の周りを絶縁体で囲む事で更にノイズに対して高耐性となります。
・STP(Shielded Twist Pair)…シールド保護されたケーブル
・UTP(Unshielded Twist Pair)…シールド保護なしのケーブル
UTPが多用されていますが、一般使用では深刻なノイズの発生は考えられないためです。
LANケーブルは外側が同じように見えても、
実はデータの伝送速度によってカテゴリー分けがされています。
イーサネット … ケーブルが対応している規格
伝送速度 … 1秒間に転送できるデータの容量
最大周波数 … データ通信の速度
大雑把にいうと、大きい数字の方、同じ数字でもアルファベット付きの物の方がバージョンアップされていて高速となっています。
契約しているネット回線の速度とマッチしたカテゴリーのケーブルを使いましょう。
ケーブルのコネクタ部や線の部分等にカテゴリ表記がされています。
ご自宅や職場のケーブルを覗いてみて下さい。
4Kや8Kといった高品質な映像コンテンツのやりとりも、増えつつあります。
その分、通信時間や通信量(データファイルサイズ)も長く、大容量化しています。
ネットワーク上にデータを保存する「クラウド」が浸透しつつあり、
映像に限らずこれから増々データ通信に軸を置いたシステムやサービスが主流になるかもしれません。
新しくネット回線を契約したり、ルータ機器を新調した時に通信網を改めてみてはいかがでしょうか。
VTR/Web 横田 翔 -Syo Yokota-
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