技術部 佐藤さん

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天職みつけた

きっかけは大学生の時に見たTVカメラマンを特集したドキュメンタリー番組でした。
番組を見てカメラマンという職業に惹きつけられたと同時期に、
撮影中のTV局のクルーを実際に目にすることがあって、その仕事ぶりがカッコよかったんですね。
TV業界に興味を抱き、カメラマンになりたい、と志すようになりました。

求人誌をめくって、なにかその道に繋がるバイトがないだろうかと探し、
舞台撮影の求人を見つけて飛びこみました。
そこで1年ほど経験を積んでいく中で、カメラマンになりたいという気持ちは一層高まりました。
撮影するのが楽しかったし、もっと色々なものを撮りたいと思うようになったからです。

番組だったりCMだったり色々なコンテンツの撮影現場がある会社で働きたい、
そうして入社したVSQですが、カメラマン志望である僕の最初の配属先はCM部でした。
思い描いた通りではないですが、結果としてここでの経験は後にすごく活きてきます。

ハード&ソフト

4ヶ月ほどCM部で経験を積んだ後、技術部に配属。念願のカメラマンになれる部署です。
アルバイトの経験を活かせるぞ、という考えもありましたが、その見通しはにわかに消滅しました。
まずはハード面。
カメラをはじめ、レンズ、三脚、照明、マイク、etc..
各機材の知識はもちろんながらその特性・操作方法を勉強しなければなりません。
カメラや機材はメーカー等が変われば操作性も変わるので、修得はほぼゼロからのスタートです。
そしてソフト面。
人物をどのくらいのサイズ感で撮るのか、画面に背景をどれくらいの割合で入れるのか、
俯瞰(ふかん)で撮るか、見上げて撮るか、ボケ足をどれくらい出すのか、
同じシーンでも撮り方によって画のイメージってずいぶん変わるんです。

バイトで舞台撮影していたときはある程度「こう撮ればいい」
「こうしておけば間違いはない」と決まりごとはあったのですが、VSQの現場は違う。
番組でもCMでも、それぞれの作品が伝えたいこと、
さらには現場で生まれる空気感などを汲み取り、それを撮る画に込めなければなりません。

こうした感性的であり、かつ個性が出るところがソフト面です。

ハードはまさに技術で、勉強と練習をすれば身につきます。
ソフトはクリエイティブで、先輩の撮り方だったり、
色々な作品を「どういう意図なんだろう」と意識して見ると幅が広がります。

CMの現場だと商品の魅力を出すためにこういう撮り方してたな、
という経験もソフトを鍛えるのに役立ってます。

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セオリーの外側へ

今カメラをまわしている情報番組のスタジオ撮影でも
「こう撮っておけば間違いはない」という、セオリーのようなものはあるんです。
ただVSQの先輩方は、よりメッセージが伝わるようにと、
カメラに難しい動きをつけて、それを生放送であってもやれてしまう。
例えばロケである野球選手を取材した時に、構成通りなら、
ただ練習風景を撮っておけばよかったのですが、
その選手が故障明けであるという背景から、その悔しそうな表情が撮れるまでねばる。
僕はまだ、ハードもソフトもそういったことができるレベルにまだ達していません。
いずれ一流のハードを身につけたうえで、自分というソフトを活かした画を撮るのが現在の目標です。

お金を出しても見られないようなもの。
テレビでないと見られないようなもの。
セオリーの外にあるもの。

大学生の時に見たドキュメンタリー番組のような人間模様を撮って視聴者の心を揺さぶりたいですね。
僕がカメラマンを志したように。

技術打ち合わせ。
ディレクターが番組進行の流れを説明しています。
生放送前の大事な時間です。

ちょっと長めの昼休憩。
先輩社員とカレーを食べて、午後の本番のために英気を養います。
腹が減っては撮影はできぬ。
技術部スタッフのスケジュールは担当する番組や案件によってそれぞれ違ってきます。
日によっては色々な場所や人に出会えます。
仕事をしながら美味しい飲食店などの知識が身に付きますよ。
そうして得た情報を休日に友人と活用したりしています。

本番の合間の空き時間。
先輩の撮った画をみて勉強中。
この時間を使ってカメラ操作の練習をしたりもします。
※このインタビューは2017年に実施しました。掲載記事は当時のものです。