大学進学のため、地元・山口から山梨に移って学生生活を送っていた当時のこと。

全国ネットの情報番組とか見てると、よく東京のお店が紹介されるじゃないですか。「日本初上陸の○○がお台場にオープン!」とか「渋谷で話題沸騰の〇〇!」とか。
山口にいた頃はそういった特集を見ても特に関心が湧かなかったのですが、同じような情報番組を見てて「あ、その店行ける」「この場所楽しそうだ」と思うようになったんです。ひいては、以前は流し見していたような番組それ自体を楽しむようになってました。

それで気づいたのが、情報と現実の距離が近いほどリアリティをもって想像できるということ。その当然の事実が、自分にとっては面白かったんですね。
情報を発信する、どうせなら自分の周り、地元を扱いたい。地域密着の情報を扱いたいと思うようになりました。

出版社系も考えたのですが、より影響力の大きいTV業界で、より制作現場に近いであろう企業で、なおかつ地元に近い、ということでVSQを選びました。



VSQに入ってからは、様々なギャップの連続でした。

CMにしろ番組にしろ、カメラに映っていないところで何十人というスタッフが動いています。コツコツと本番に向けて準備して、本番が始まっても裏側でいろいろと動いて。想像していたよりずっと地味だし、泥臭い仕事です。逆に、そういう裏方の仕事がないと華やかなTVは成り立たない、と気づかされました。

ちなみに、いま僕が担当しているのはももち浜ストア夕方版のももち浜調査隊。
福岡の流行りなどをリサーチして紹介するコーナーで、入社当初に思い描いていたような、まさに地域密着情報を扱う仕事をしています。

仕事内容は、取材先に出向いてインタビューを撮り、自分で編集して台本の一言一句を何度も打ち合わせして、本番の時は担当コーナーが来たら指示出ししたり、カンペ出ししたり多岐にわたります。
思い描いていた仕事の実際は、想像していたよりも目まぐるしいものでした。

そうした過程を経て発信した情報の影響力の大きさ、これは想像以上にデカいです。

すごく小さなサイズの文字でも、視聴者の方からその情報に関する問い合わせを頂きますし、番組で取り上げた「おでんの餃子巻き」というワードが、オンエアと同時にリアルタイム検索ワードで1位になったりと。
全国ネットではない、地方の情報番組でも思っていた以上に地域の方は関心をもって見られてるんだと実感してます。


「誰が見ても理解できる映像をつくる」これが直近の目標です。

情報を視聴者に分かりやすく伝えることは単純なようで難しいです。
僕はまだ先輩方と比べて、上手く自分の伝えたいことを映像で表現できていません。
というのも、先輩方は現場で核心を掴むのがすごく早い。そしてそれが的確なんです。
ロケ現場の段階で、どのように撮ればその核心を伝えられるか、逆算して撮影したりするので編集したときの繫がりがすごくキレイで、ストーリーがあるんです。
結果として視聴者への訴求力が高い映像となります。

それと映像に「遊びゴコロ」をもたせることもまだ自分に足りないところです。
固くなりがちな内容の映像であっても、例えば笑いの要素を入れることによって視聴者が見てて面白いと感じるようになる。「記憶より心に残る」ってことですね。

こうした経験と技を身につけて、ゆくゆくは山口の人がもっと山口を知るような、ヘぇと思うような、情報を発信していきたいです。
地元の人にもっと地元を好きになってほしいし、僕自身、好きなものを追求するのは楽しいですから。




制作部のスケジュールは担当する番組やコーナーによって変わります。
1人で撮影から編集まですることもあります。
スタジオではフロアディレクターとして生放送を仕切ることも。

企画会議中。
それぞれが企画を持ちよって、来週、再来週のオンエアをどんな内容にするかを話し合います。
面白い番組が出来るかのスタート地点。日々、いいネタがないかアンテナを張り巡らせてます。

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ロケ飯で今日は贅沢。
うな丼をみんなで頂きました。
ロケ先での食事は楽しみのひとつです。

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仲間とバスケをして過ごす休日。
バスケがない休日はひとりでふらっと買い物したり、飲みにいったりして気ままに過ごしています。

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